飛び出すほど馬の祭りは臨場感が凄いぞ

リビングに置いてるソファへ深く沈み込み、テレビへ手を伸ばすと、そこには荒々しい蹄音が臨場感たっぷりに広がっていた。

テレビ越しで観た京都の馬の祭りは、まるで風が室内を駆け抜けるみたく、スピーカーから伝わる低い振動が、背中をじんわり温める。

隣でリモコンを握る家族の呼吸まで感じ取れそうなほど、空気密度が変わったように思えた。走者達が砂を蹴り上げる瞬間には、画面から飛び出す匂いすら想像でき、鼻腔がくすぐられる。

白い装束がひらめくたび、湯呑みに映るお茶が揺らぎ、思わず時間を忘れ京都の馬の祭りへ見入っちゃった。笛が鳴り、呼応するように我が家の電話が震えたような・・・あわてて耳を澄ますと、それは自動応答だった。

そういう小さなズレすら現地とリンクするようで、面白いよね。壁が揺れるほどの轟きが響き、家族全員思わず声を飲む。誰だこんなボリューム上げたやつは、ビックリするだろうよ!

最後は盛大な拍手、静かに京都の馬の祭りの余韻を残し終了。立ち上がれば、熱気を抱えて帰ったような感覚。映画館から出た時と同じね。家で味わった感動は忘れられません。